2014年2月19日水曜日

ワークショップとは何か?

 市民活動に接近している読者ならば一度は聞いたことがあるであろう言葉、ワークショップ。
 ではそもそもワークショップとはどういう意味なのでしょうか?
 今回は、岩波新書の『ワークショップ』(中野民夫著)を手引きに、一緒に勉強していきましょう。
 
 まず、ワークショップの定義について学びましょう。
 ワークショップとは元来「作業場」の意味で、その言葉の定義は広く、なかなか一つに絞れませんが、差し当っては「参加体験型グループ学習」とでも訳しておけば間違いないと思われます。
 みんなで議論しあって知識を高め合う場です。

 次に、現在のワークショップの現状を探ってみましょう。
 ワークショップのおこりは、アメリカのコネティカット州のニューブリテン市で起こった「人種差別をなくすために働くケースワーカーのためのワークショップ」だったそうです。
 グループ・ダイナミズム(集団力学)の提唱者であるクルト・レヴィンがリーダーとなって、ロール・プレー(役割を演じる遊び)や対話学習を行いました。1946年のことです。
 これがワークショップ、また、ひいてはワークショップ的な方法論のはじまりと言われています。
 その方法論は、産業界や、まちづくりや、教育など多分野へ導入されていきました。

 現在のワークショップは二つの軸を元に展開されています。
 一つ目の軸は、学び(受動)と創造(能動)です。
 二つ目の軸は、個人と社会です。
 この二つの軸が交差し合うことを前提にすると、ワークショップの分類がしやすくなります。
 例えば、学び(受動)と個人側に傾けば「セラピー活動」になったりしますし、あるいは、創造(能動)と社会側に傾けば「まちづくり」の活動になったりするわけです。勿論、学びと同時に創造でもある「ダンス・ワークショップ」などの複合的な分野も存在します。

 最後に、皆さんも参加してみたくなるようなワークショップを紹介して今日のブログを終えたいと思います。
 
 〈演劇ワークショップ〉
 劇作家・演出家平田オリザ氏が主催している演劇のワークショップは、毎年凄い数の若者の申し込みがあるそうです。
 ちょっと古い例で恐縮ですが、1994年10月に青山円形劇場で行われた『転校生』という演劇は、一般公募された140人もの女子高生とのワークショップの成果だったそうです。また、東京の世田谷パブリックシアターは特にワークショップに力を入れている劇場だそうです。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 〈ヒーリング・ライティング〉
 聞き慣れない言葉でしょうから、以下丸々引用してみることにします。

 ヒーリング・ライティングは、つなぶちようじ氏が1997年に立ち上げた.書くことで自分を内側から癒す.ためのワークショップです。
日々、色々なストレスに直面していて、気分転換をはかるとき、誰かと食事に行ったり、買い物やエステ、旅行などに行ったりします。時にはゆっくりお風呂につかったり、たっぷり眠るなどするかもしれません。ストレスを解消するために何かをしても十分な効果が現れないと感じるとき、自分の心が本当に何を求めているのかに少し耳を傾けてみてください。もしかしたら、そこにヒントが隠れているかもしれません。
人の心は多くの矛盾を含んでいるものです。しかし、表現するときにはその矛盾を整理して表現していく。ヒーリング・ライティングでは矛盾した思いは矛盾した思いのまま表現していきます。そうすることで自分が止めていた考えや感覚、思い出などが明らかになり、あなたの心で何かが始まります。
あなたの心で始まる何かは多くの場合、現状に対する解答を求めることです。
現代のように忙しい状況にいると私たちは自分の心を見失ってしまいます。心ではああしよう、こうしようと感じていても、実際に行動はできない。そんな状況になれてしまうと自分の心さえもあてにしなくなる。その結果、「自分一人で考えたって何も変わらないし、何の答えもでない」などと、無意識のうちに自分の心を否定してしまうのです。その結果、目の前の問題について考えなくなる。人によっては感じることすらなくなります。
ヒーリング・ライティングではその問題に直面するすべを自分で見つけていきます。
頭の中でだけ考えていると何度も同じ考えを繰り返したり、たくさんの思考のあとにせっかく考えた内容を反映できなかったりします。書くことによってそのようなことを止めることができるのです。こうやっておこなっていくエクササイズの結果、あなたはあなたにしか気づけない、何か大切なことにたどり着くのです。
ヒーリング・ライティングは治療行為ではありません。健全な人が、さらなる深みを求めておこなうものです。
ヒーリング・ライティングでやること
文章を書くことで自分の心を味わっていきます。
自分の心がなぜそのようになっているのか、その理由を探ります。
自分の心の矛盾を直視することで自分にとって必要なことに気づいていきます。自分が自動的に繰り返す言葉を知り、それを修正します。
自分が引き寄せる感情について探ります。 文章を朗読します。
自分史をつくります。
現在と過去・未来の関係について考えます。
自分の幸福をデザインしなおします。 ライフデザインのためのタイムマネジメントを学びます。
自分と環境の関係を知り、新しく創作します。


・・・余談ですが、文学のワークショップがないのはいかにも残念ですね。
 僕ももう少し名前が売れた暁には文学ワークショップを主催してみたいなと思っています。

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